九州の強豪!!長崎総科大付の名物監督☆今日の小嶺説法”向こう三軒両隣”
- 2015.11.03
- 指導者コラム
- 小嶺説法, 指導者, 長崎総合科学大学付属高校, 高校サッカー
向こう三軒両隣の意味は分かるか?
遠くにいる親戚より、近くの他人
自分の家があるとする。
その向かい側に三軒の家があって、自分の家の両隣に家があるということだ。
いざというときに、一番頼りになるのはこの自分の家の近くに住んでいる人達なんだ。
近所近辺の付き合いなんだな。
こんな言葉がある。「遠くの親戚より、近くの他人」
遠くにいる親戚より、いざというときは近くの他人が頼りになるということ。
例えば、君達に事故が起こしたとする。
その時、早く相談するためにはやっぱり近所の人がいいんだ。
自分の親戚が遠い所にいるとする。
問題が起きた時に一番近くにいて、頼りになるのはやっぱり近所の人だよな?
すなわち、「遠くにいる親戚より、近くの他人」なんだ。
俺は恥ずかしながら、こんな経験がある。
俺が中学生の頃の話しなんだけどな、近所に柿の木があったんだ。
俺はな、その柿の木から柿をとって食べていたんだ。
それが実は渋柿でとても苦かった(笑)
そしたら食べていたのがばれてな、そこのおじいさんから怒られたんだ。
「こら!そこの柿をとって食べるんじゃない。そんなに食べたかったらこれを食べろ!」
と言って、隣にある甘柿をくれたんだ。
甘柿は渋くなくて、そのまま食べれる柿なんだ。
優しいよな!?
今は、よその家の柿などとって食べたら、警察に行ったり学校に連絡されたりするよな?
昔は優しかったんだよ(笑)
でもやっぱり悪いことは悪い、良いことは良い、と近所の人達が教えてくれて育ったから俺も立派な大人になれたと思う。
昔の集落、近所付き合いは非常に良い付き合いがあったと思う。
今一番頼りになるのは君達自身
例えばな、自分の子供が悪いことをするとする。
そしたらな、近所の人がすぐ教えてくれるんだ。
今はそんなこと教えたら、他人の子供のことに首を突っ込まないでください、なんて言われる。
昔は近所のなかで、情報を交換して、色々と注意しあえたんだ。
でも、今の日本は近所の付き合いが薄れてきていると思う。
遠くに色々な親戚がいるかもしれない。
でも本当に頼りになるのは近所の人だと思う。
俺も実際にすごくお世話になっている。
俺の兄弟は一人以外、皆県外にいる。
問題があった時は、やっぱり兄弟よりも、近所の人達を頼ってしまう。
家族が家を離れるときなどは、近所の人に愛犬ペレを任せているんだ。
だから、俺も遠征に行けているんだ。
君達は今、色々な所からここに来ているよな?
地元の友達など皆はいると思う。
でもな、今一番頼りになるのは君達自身であることを忘れないでほしい。
君達はライバルであり仲間なんだ。
辛いことがあっても一番近くにいるだろ?
やっぱり仲間が一番頼りになるんだ。
この仲間というのは、大人になってもずーっと続いていくんだ。
寮生ならなおさらだ。
結婚式をあげたりしても、絶対皆集まるんだ。
俺の経験上そうなんだよ。
島原商業、国見の教え子の結婚式には絶対行くようにしているんだ。
教え子の結婚式に色々行くけどな、やっぱりその当時の仲間は皆集まるんだ。
「向こう三軒両隣」のように、仲間というのは皆で支えあっていくことが大事なんだ。
「遠くの親戚より、近くに他人」なんだ。
君達には心強い仲間が近くにいるということを忘れずにこれからも戦ってほしい。
今日の話しは終わり。
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